2025/05/20
令和7年5月17日(土) 復帰53年5.15 平和とくらしを守る県民大会での知事メッセージ@agreスタジアム北谷
ハイサイグスーヨー
チューウガナビラ
沖縄県知事の玉城デニーです。
「復帰53年第48回5.15平和とくらしを守る県民大会」の開催にあたり、御挨拶を申し上げます。
沖縄平和運動センター共同代表他役員の皆様をはじめ、本日県内外からお集まりの皆様には、日頃から県政への御理解と御支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
沖縄県は、復帰から53年経った現在もなお、広大な米軍基地の存在が沖縄県の振興を進める上で大きな障害となり、騒音や環境汚染をはじめ、米軍人・軍属等による事件・事故が繰り返されるなど県民生活に様々な影響を及ぼしています。
県は、これまで米軍人・軍属等による事件等の根絶を図るため、綱紀粛正や再発防止、教育の徹底について、関係機関に繰り返し強く申し入れてきたところです。
しかしながら、米軍人による性的暴行事案が令和5年12月以降、これまでに7件が書類送致されており、今回の事件を含め4件が起訴されていることは、県民に強い不安を与えるものであります。
米軍兵士によるこのような非人間的で卑劣な犯罪は、女性の人権や尊厳を蔑ろにする重大かつ悪質なものであり、断じて許すことはできず、強い憤りを禁じ得ません。
県としては、引き続き米軍及び日米両政府に対し、繰り返される事件の再発防止のため、教育内容の見直しや隊員教育の徹底、リバティ制度の厳格化など、より実効性のある対策を実施することを強く求めてまいります。
今年は、戦後80年の節目の年です。沖縄県としてはこの節目を機に、これまでの歴史を振り返り、長期的な視点に立って将来を見据えながら、未来に向け、平和で豊かな沖縄を実現するため、次世代を担う若い世代への平和教育など、多<の県民の皆様の「平和を考える機会」を創出します。
忌まわしい戦争の記憶を風化させない、東アジアを再び戦場にしないなど、沖縄戦で得た教訓を正しく次世代に伝え、平和を希求する「沖縄のこころ・チムグクル」を世界に発信し、共有することを呼びかけていこうではありませんか。
誰一人取り残さない平和で誇りある新時代沖縄を実現するため、全身全霊で取り組みます。
共に頑張って行きましょう。
結びに、本日お集まりの皆様の御健勝と御活躍を祈念して、挨拶といたします。
グスーヨー、マキテー、ナイビランドー!
イッペーニフェーデービタン
令和7年5月17日
沖縄県知事玉城デニー



